経験を学びに変える「振り返り」のフレームワーク

企業にとって、生産性を向上するために、業績を上げるためには、従業員の「育成」が欠かせません。育成のしくみをつくるために「振り返り」を活用してみませんか?

「振り返り」のしくみづくりは大切です!
「振り返り」の時に意識すること
振り返りをするときに、どうしても「うまくいかなかったこと」ばかり振り返る傾向があると思います。振り返りと言いながら「反省」だけしてしまっているパターンです。振り返りをする場合はルールを決めましょう。
「いいこと」と「悪いこと」両方振り返る
例えば、「いいことを3つ、改善したほうがいいことを1つ考える」というルールを決めます。こうすれば、必ず両方振り返ることができます。単純ですが、「ルールをつくる」ことで、振り返りの質が格段に向上します。
「なぜ」そうなったのか、振り返る
「振り返り」というと、つい「事象(できごと)」だけの振り返りに終わってしまいますが、もったいないです。なぜそうなったのかを考えるだけで、振り返りの質は格段に向上します。「なぜ?なぜ?」と深掘りしてみましょう。
「次の一手」を考える
うまくいった要因は何がが分かれば、次の一手も明確になり再現性が高まり、次もうまくいく確率が高まります。また、うまくいかなかった原因が何かが分かれば、次は同じ失敗をしないように策を考えるので、改善される確率が高まります。単に事象だけを振り返るのとは段違いに質の高い振り返りになることでしょう。
「経験学習サイクル」というフレームワーク
アメリカの教育理論家デイヴィッド・コルブが提唱した「経験学習サイクル」とは、経験→振り返り→学び→学びの実践、を回していくサイクルです。単に受け身で経験するのではなく、こんな経験がしたい、(尊敬する)あの人のような経験がしたい、というワクワク感からスタートできると、経験の質や学びの質は格段に向上します。経験を学びに変えるサイクルを回せるしくみづくりを意識してみましょう。
大切なことは、これを従業員任せにせず、「しくみ」にすることです。
「しくみ」のつくり方
「しくみ」というと難しく感じられがちですが、経営者が毎日確認できるルールをつくることです。例えば居酒屋さんで、①お店が始まる前にミーティングを実施して、「今日意識すること」を宣言してもらう(経験)、②仕事が終わった後、店長に今日の振り返りをメールで報告してもらう(振り返り)、③次回のお店が始まる前のミーティングで、前回の振り返りは「なぜ」そうなったのか考えてもらう(学び)、④学びを踏まえて、今日意識することを宣言・実行する(学びの実践)、と無理なく経験学習サイクルを回すことができます。
大切なことは「継続する」ことと、継続できる「ルール・しくみ」をつくることです。



しくみにしないと、継続できません。簡単なものでいいので、どうやったら無理なく続けられるか考えてみましょう!



