「続けてこそ道」、継続するためのしかけづくり

2026年7月号の致知のテーマは、「続けてこそ道」です。巻頭に掲載の托鉢者・石川洋氏の詩「道」を紹介します。
一里を歩んで佇(たたず)む人がいる/一里を歩んで力をつける人がいる/二里を歩んで休む人がいる/二里を歩んで汗の充実に感動する人がいる/三里に向かって足の動かない人がいる/三里に向かって燃え出そうとする人がいる/つづけることは常に第一歩から始める/若々しい勇気と希望を持つことである/つづけてこそ道なのである
「第一歩」と「つづけること」、肝に銘じておきたい詩です。
「継続」の効能
「継続は力なり」とは言いますが、ただやみくもに継続しても効果は半減すると思います。効果を最大限に発揮するには、コルブの「経験学習モデル」のフレームワークを活用してみましょう。
具体的経験(やってみること)→省察的観察(振り返ること)→抽象的概念化(振り返りから学ぶこと)→能動的実験(学びをふまえてまたやってみること)、を繰り返しながら成長することで「力」になっていきます。「振り返り」をするしくみをつくることが成長のカギとなります。振り返りについては、ただできた・できないを振り返るのではなく、なぜそうなったのか(要因・原因)を振り返ることで、概念化(学び)を引き出すことができます。
従業員一人ひとりが「経験学習モデル」に沿って経験を続けると、生産性は著しく向上していきます。
従業員が自発的に「継続」したくなるしかけづくり
従業員が「自発的」に継続したくなるためには、「自分はできる」という自己効力感を高めることが大切です。バンデューラは、自己効力感を高めるには、①成功体験を重ねる、②自分と似た立場の人の成功体験を見る(代理経験・モデリング)、③他者からの励ましや肯定的なフィードバックを受ける、④身体の状態や感情をポジティブにする、ことの4つをあげています。
この4つを意識して従業員とかかわりを持つことが、「しかけづくり」になります。①成功体験をさせるように「行動」を宣言してもらう。「結果」だけにフォーカスを当てずに、「行動」にフォーカスを当てる。「第一歩」を踏んだことを評価する、②メンターの設定、場合によっては社長自身が見本を見せる、③できたこと(「行動」を中心に)をほめる、④従業員の心理的安全性を高める、などを「意識する」ことで、社長自身の「行動」が変わり、従業員が自発的に継続したくなる環境が整備されていきます。

「成果」だけをほめるのではなく、「行動」をほめてあげましょう!ほめる回数が増えますよ!
「成功するコツ」として教わったこと
自己効力感を高めるために一番効果があるのは「成功体験を積む」ことだとバンデューラは言っています。私が以前教わった「成功するコツ」は、①成功している人の真似をする(代理経験を自分でもやってみる)、②成功するまで続ける(あきらめない)というものです。「つづけること」を支援・サポート・声かけすることが自己効力感アップにつながっていきます。



「続いているね!」とほめてみましょう!





