人を育てる

人間学を学ぶ月刊誌「致知」2026年5月号のテーマは、「人を育てる」です。今回はこのテーマについて考えてみます。
人は育てるのか?育つのか?
致知2026年5月号には、「育てることと、自ら育つこと、人はその両方が相まって育っていくのではないか」と記載されています。
「人は学ぶ生き物で、環境や周りのすべての人から学び、どういう人、どういう教えに学ぶかが人間を決定する。したがって人はできるだけよき人、よき教えに学ばなければならない」
「ただ、いくらよき人、よき教えに学んでも、受け手にそれを受け取る『感受力』が必要だ」
だから、育てることも、自ら育つ力を養うことも大切なのですね。

育てることも、自ら育つことも、どちらも大切ですね!
古典「大学」による、育てる人の心得
古典「大学」は人の上に立ってよい影響を与える人になるための心得を説いた本であり、人の上に立つものは次の3つのことを実行せよ、と述べています。これを「大学の三綱領」と言うそうです。
1.明徳を明らかにする
「明徳」とは万物を万物たらしめているエネルギーや法則を言うそうです。これは会社にとっては「夢」とか「ビジョン」にあたると思います。会社がどこに向かって進むのかを明らかにする、ということです。
2.自分が明らかにした「明徳」を伝える
経営者だけがビジョンを持っていても、周りの方々にそれを伝えなければ、向かうべき方向性がバラバラになってしまいます。思いを持って伝えることはとても大切なことですね。
3.伝え続ける
言ったきり、伝えっぱなしではいけないということです。粘り強く言い続けることが大切だということですね。
自ら育つ力を養うには?
自ら育つ力(教えを受け入れる感受性や、自ら成長したいと願う気持ち)を養うには、「自己効力感」を高めることだと、カナダの心理学者アルバート・バンデューラは語っています。
自己効力感とは、「自分はできる」と認知することで、自分を信じたりすべてを受け入れる感情である「自己肯定感」とは違いがあるといわれています。自己効力感が上がることで、さらに成長したいというプラスのストロークが働き、自ら育つ力がついてきます。
自己効力感を高めるには、①経験する(特に成功体験)、②うまくいっているやり方を学ぶ、③認められる、ほめられる、④緊張・不安・疲労・高揚などの身体的・感情的反応をプラスにコントロールする、ことだと言われています。
どうやれば「自己効力感」を高めることができるか、を意識することから始めてみましょう。



「人を育てる」は人材不足の現在、大事なテーマですね。


